寄付金 実績
2024年4月17日:10,000,000円
2024年11月29日:20,000,000円
合計:30,000,000円
上記の寄付で行われた支援内容
水と衛生環境改善
安全な水へのアクセス向上:給水設備の設置
トイレの整備
生計支援(貧困世帯の家計基盤の強化)
家庭菜園
家畜の配布(ウシ、ブタ、ヤギ)
プロジェクトの寄付金は全額日本赤十字社によって
ルワンダ共和国の日本赤十字社とルワンダ赤十字が
二国間事業として実施する「ルワンダ気候変動等レジリエンス強化事業」の
事業費に充当されました。
この度、事業は所期の目的を達成しました。
事業の概要
1背景
ルワンダ共和国は、東アフリカの中央部に位置する面積2.6万㎢の小さな内陸国です。1990年代の内戦で100万人以上の命が奪われましたが、終結後は急激な経済成長を遂げ「アフリカの奇跡」と称されています。
ルワンダの人口は日本とほぼ同じ1,300万人ですが、その8割が農村部に暮らし、およそ6割が国際的な貧困ライン以下の厳しい生活を強いられています。
人々は、社会インフラの未整備、コレラやマラリア等の感染症の蔓延、気候変動による自然災害など、複合的な課題に直面しています。
特に、同国南部のギサガラ郡では、安全な飲料水やトイレが不足し、公衆衛生上のリスクが高くなっています。子どもたちは毎日の水汲みに時間を費やし、通学が出来なくなることで教育機会を奪われています。
豪雨・洪水・土壌侵食など気候変動の影響で農業の生産性が悪化し、栄養不良や貧困が慢性化しています。
こうした状況を踏まえて、日本赤十字社は2019年にルワンダに職員を派遣して現地のルワンダ赤十字社と実態を調査し、支援の可能性について協議を重ねました。その結果、同年12月にルワンダ赤十字社との間で事業実施協定書を締結し、現地の人々が災害、感染症、貧困といった複合人道危機に立ち向かう力=レジリエンスの強化を目指す中長期プロジェクトを開始することになりました。
2事業の目的
ルワンダ国内でも特に貧困の度合いが深刻な、南部州ギサガラ郡の5つの村において、気候変動の影響と考えられる災害や感染症、貧困などの社会課題に対して、コミュニティの人々が「モデルビレッジアプローチ」(水資源へのアクセス向上を含む)を通じて、これらの危機に適切に対応し、将来の危機を予防・軽減するためのレジリエンスを強化することにより、人々のいのちと健康、尊厳を守ることを目的とします。
3実施期間
2019年12月1日から2025年6月30日まで(5年7カ月)
※当初は、2024年6月を終期としていましたが、2020年以降の新型コロナ感染症の蔓延により、給水事業などに大幅な遅れを生じたことから、両国赤十字社は一年間の延長に合意しました。
4支援対象
ニャビハマ村 (Nyabihama)
ミヒゴ村 (Mihigo)
ルリンビ村 (Rurimbi)
アガタレ村 (Agatare)
ルスサ村 (Rususa)
支援の対象は、上記5村に住む全900世帯、約3,800人の住民(子供を含む)です。
5予算
約1憶1,000万円(内JAPAN STAR寄付:30,000,000円)
※予算には、給水設備設置費、トイレ改良費、家畜購入費、野菜種子等購入費、ボランティア活動費、ルワンダ赤十字社総務管理・人件費等を含みます。
※上記予算には、日本赤十字社ルワンダ現地代表部運営管理費、日赤職員出張旅費等は含みません。
主な活動実績
本事業では、以下4つの分野にわたって支援を実施しました。主な実績をご報告します。
1水と衛生環境改善
安全な水へのアクセス向上:給水設備の設置
・事業対象村落において、合計11ヵ所の給水場(共同水栓)を設置しました。およそ80世帯に1ヵ所を基準としています。以前は、各世帯から谷底の水源までの水汲み作業に1日2〜3時間を費やしていたものが、1日10分足らずに短縮され、1年間で約1ヶ月相当の時間を節約できるようになりました。
・水汲み作業の担い手は、主に女性と子供であったことから、その重労働から解放され、以前は学校に通うことを諦めていた子供たちが、学校に通えるようになりました。
・水は、谷底の複数の水源からポンプ場に送られています。日本赤十字社の支援で整備されたポンプ場は外部から電力を引いており、一日2回、ポンプを使って山の上に設置されたタンク(貯水槽)に汲み上げています。ポンプ場は、ルワンダ赤十字社からギサガラ郡水公社に引き継がれ、行政により維持・管理されています。
・タンクから、事業地の5村に11ヵ所設置された給水場に流下させています。給水場は水道管理者が鍵を持ち、通常は一日2回、住民たちが使えるようにしています。
・給水設備の設計から建設まで、事業対象村落の人々にとっても、赤十字にとっても経験したことのない事業であり、課題に直面する度に、赤十字、村人、行政の3者間で協議し、連携協力して解決しました。
-事業対象村落には水源がなく、給水設備を作るために、他の村落の水源を確保しなければなりませんでした。当初は隣の村落の水源1ヵ所を想定していましたが、水量が少なかったため、最終的に合計で4ヵ所の水源を利用することになりました。非事業対象村落の水を事業対象村落に用いる点につき、各水源で水汲みをしてきた人々の生活に影響を与えないように環境負荷なども計算し、行政と調整を図りつつ配慮しました。
-設計時点で、当初予算(1,000万円弱)の5倍以上(5,000万円以上)に予算が上昇しました。これは、水源の増加や材料費等の高騰によるものです。現地のリソースで最大限のインパクトを出すことを念頭に、行政と協議を重ねて、二つの対策を取りました。一つは、ルワンダ行政がすでに敷設しながら通水していなかった給水管、タンク、共同水栓などの給水施設の一部を再利用すること。もう一つは、行政からの資金拠出を要請することです。一つ目については、現地行政が快諾し、二つ目は行政から800万円相当の資金分担を得られました。結果として、赤十字の負担額は約3,000万円に抑えられました。
-設計と建設を通して、住民からの信頼を得ることも重要な条件でした。かつて設置された給水設備は、ほとんど機能することがなく、行政が修復せずに放置してきた経緯があり、住民は給水設備が本当にできるのか、半信半疑で赤十字の取り組みを見守っていました。このため、工事中に赤十字が住民に対して、住民のボランティアで給水場を管理する「水道委員会」を作るように相談しても、「水道から水が出るまでは協力したくない」と断られました。ようやく共同水栓から水がほとばしり出てきたとき、山を揺るがすような喜びの声と歌声で歓迎されました。この後、ようやく水道委員会が結成されました。
-施設が完成した後、電気ポンプ、貯水槽、給水管などの給水施設を管理して、ルワンダの水質基準に合致した安全な水を維持するのはルワンダ水公社の責任です。設計段階から、赤十字は水公社に責任を全うするように交渉し、覚書を締結しました。結果として、工事終了後、水公社は速やかに施設の管理を引き継ぎました。
トイレの整備
・現地の伝統的なトイレは屋外にあり、穴の上に丸太を渡した簡素なもので、扉や屋根はなく、壁も崩れてプライバシーは全く保たれていませんでした。特に女性や子供、夜間や雨天時の使用には危険を伴うものでした。
・そこで、本事業では、住民主導のもとで、合計595世帯に衛生的なトイレを建設しました。赤十字は建設に必要な資材やノウハウを提供しました。新たに住民によって整備されたトイレは、扉の鍵や屋根もあり、臭いも少ないものです。全世帯の6割がトイレを改良した結果、事業対象村落のほぼ全ての世帯に衛生的なトイレが設置されました。
2生計支援(貧困世帯の家計基盤の強化)
家庭菜園
・貧困世帯では、食材が米や豆、バナナなどの炭水化物に偏り、子ども達の栄養不良の一因となっていました。そこで栄養バランスの改善を目指して、全900世帯に野菜の種子を配布しました。
・各世帯では、直径3〜5メートル程度の円形に土を盛り、比較的背丈が低く、手入れのしやすい豆類や野菜を栽培しています。
・以前は水のない乾季になると家庭菜園を維持できませんでしたが、本事業を通じて給水設備が完成し、菜園に撒くために十分な水が確保されたことで、ほぼ全ての世帯が通年で家庭菜園を維持しています。
家畜の配布(ウシ、ブタ、ヤギ)
・ブタ142頭、ウシ16頭、ヤギ68頭を配布し、生まれた子どもは、家畜を持っていない隣人に譲渡することを勧めました。
・当初、行政は牛の配布を奨励しましたが、牛の飼育には大量の水と餌を要し、かつ成長までの時間が長いことから、豚や山羊を選択することになりました。
・飼育においても、給水設備が完成して、水の確保が容易になったことが大きなインパクトをもたらしています。
・プロジェクト終了時までに家畜の数は約1,300頭に増え、一部は売却されたり、消費されつつ、村人の生計向上に貢献しました。
村の生活は大きく変わり、子ども達にも笑顔が広がった
JAPAN STAR Water projectに協賛頂き、誠に有難う御座いました。
継続して、ルワンダのインフラ整備に支援させて頂きます。
引き続きご支援の程、宜しくお願い申し上げます。
(株)JAPAN STAR
代表取締役役 池田 博毅